楽しむ


1.簿記を楽しむ

人間は新しい知識を求めて、それを得ることに快感を感じる生き物です。 それが生存に有利に働くからだと思われます。
簿記は他の学問と比べると、実務に近い学問です。経験は何事も人生の役に立ちますが、特に簿記は人生で大きく役に立ちます。
簿記知識の取得は楽しいです。ドキドキわくわくしながら勉強されてはいかがでしょうか。

勝つことを楽しむ

模擬試験で高得点を取ったり、試験に合格したりすることは楽しいです。
勝てば次もやってやろうという気持ちが湧いてきます。また、自分に自信が湧いてきます。
何かを得ること、勝つことの喜びというのは、人生においてとても幸せな事ではないでしょうか。

『小さくてもいいから成功体験を身に着ける。一度立てた目標は必ず達成するという"癖"をつける。 それが、大きな夢を抱えたまま、何一つ成し遂げられないうちに一生を終わるというようは悲喜劇に陥らないための秘訣だ。 見果てぬ夢を追いかけるより、まずは小さな成功体験を積み重ねる。成功体験は人を成長させる。』三木谷 浩史(楽天代表)

挑戦できるチャンスに感謝する

あとで振り返ると、何かを目指して挑戦している時期というのは、幸せな時期だったと気づくことがあります。
勉強できる環境にいる、あるいは勉強せざるを得ない状況にいるということは、チャンスを得たのと同じです。とても幸運なことだと思われます。

『受験とは、「あるがままの自分」が、「なりたい自分」に向かってどれだけエネルギーを注げるか、全身全霊でぶつかってみることのできる、一生に一回か、あるいは数えられるほどのチャンスです。 勇気をもってください。そして決めることです。「自分の夢をかなえる、そのためにはまず合格してみせる!」と。』 伊藤真(司法系資格学校学長)

『たまたまの偶然の出会いを生かすか、それとも見過ごすかによって、人間の運命は大きく異なる。 偶然はチャンスとは思えないような普通以下の見すぼらしい姿をしてやってくる。拾わなければそのまま通りすぎる程度の外見をしている。』斎藤博明(TAC代表)

『チャンスは突然やってくる。そして考えているうちに行ってしまう。』落合信彦(作家・ジャーナリスト)

言葉のお世話になる

アイルトン・セナ
この世に生を受けたということ、それ自体が最大のチャンスではないか。

スティーブ・ジョブス
今の時点で、点と点がつながる事は分からない。しかし、未来は過去の点と点の繋がりでできている。
だから、「点と点がいつか何らかの形でつながる」と信じなければならない。(点は、「いまやっている事」等と解釈して良いのではないかと思われます。)

ナポレオン
勝利は、もっとも根気のある者にもたらされる。

秋元康
やると決めたことをやるかやらないか。それだけだと思います。小さなことから始めることです。(偉業を達成する人と凡人の違いを聞かれて)

『賭博黙示録 カイジ』講談社 利根川
通常やつらは、生涯その「仮」から目覚めない。 愚鈍に、寝たいだけ寝て、不機嫌に起き出し、半ば眠っているような意識で日々をくりかえす。 退屈を忌み嫌いながら、その根本原因にはほおかむり。 少し熱心になる瞬間といったら、ケチな賭奕や、どーでもいい女を追いかけまわす時くらい。
なぜそんなくそ面白くもない気分で、この人生の貴重な一日一日を塗り潰せるかと言うと、いつもどんな時も、現実は奴らにとって「仮」だからだ。 つまり偽物、「こんなもの(現実)が本当の自分のはずがない。」奴らはそう思いたいんだ。
ゆえに、30 になろうと40になろうと 奴らは言い続ける。自分の人生の本番はまだ先なんだと。 「本当のオレ」を使ってないから、今はこの程度なのだと。
そう飽きず言い続け、結局は老い、死ぬ。 その間際いやでも気が付くだろう。 今まで生きてきたすべてが、丸ごと「本物」 だったことを。

大和龍門
ずるした人生の先には、ドブしか待っていない。

アイルトン・セナ
多くの人間がべス卜を尽くし、極限まで努力する。しかし、本当の努力はその限界からどこまで行けるかということなんだ。単に極限までの努力ならだれでもできる。それでは他の者と変わらない。極限をどれだけ超えられるかに勝負の結果、人生の成功、不成功がかかってくる

ある田舎の簿記講師
竹之内豊のような顔をしているわけではない男が、女にすごくもてるようになるためには、限界を超えた努力しかない。

「言葉には魔法がかかる時がある。」

工夫する


1.タイムプレッシャーを使う

多忙だとやる気がでないかもしれません。しかし直前期、試験が近いとやる気が出てくるのは「タイムプッレシャー」の力によるものだとおもわれます。
すなわち、「試験日まで時間がなく、今これをしなければ間に合わない。」 という時間的制約によるプレッシャーが、受験者をやる気にさせるわけです。
ここまでにこれを終わらせるという中間目標を定め、タイムプレッシャーのお世話になりましょう。
例えば、「朝出勤前に1問解く」「本日中にp56まで終わらせる。」といった具合です。 無理な計画は続きませんので、現実に達成可能な目標にします。
「○○してから勉強」ではなく、「○○の時間まで勉強」という意識があるとよいです。

2.習慣の奴隷になる

勉強は、継続する事が必要です。
知識の吸収は興味で勉強できますが、反復演習となると、己に勝つ事が必要になります。
「人間は習慣の奴隷である。」という格言があります。それなら、勉強を習慣付け、勉強習慣の奴隷になればよいわけです。 「気合」とか、「根性」も大事ですが、それだけでは三日坊主で終わると思います。
「どうせ奴隷なら、良いご主人の奴隷になる。」

3.環境のせいにしない

合格者と不合格者を分ける基本的な要素は下記の三つです。
①頭の良さ
②努力
③運

「頭の良さ」に自信がなくても、「努力」でカバーすればよいだけです。 頭の良さは努力次第で変わります。簿記に限らず、思考する学問を続けると、だんだん賢くなってきます。
きちんと勉強すれば「運」に関係なく合格することができます。 合否のボーダーライン(境界線)の方は「運」で合否が決まりますが、運に頼らず合格できるレベルまで「努力」すれば、確実に合格できます。 すなわち、合格するためには結局「努力」すれば良いだけの話です。

しかし、多くの方は、ご自宅では中々集中して勉強できないと思います。
これは気合や根性が足りないといった問題ではなく、生理的な問題ではないかと思われます。
自宅では誘惑が多く、人間は水の流れのように、少しでも低い方に流れて行ってしまうからです。

長期時間集中して勉強するのによい場所は、学校や図書館などです。 こういう場所では、勉強しかやることがないため、自然に簡単に勉強モードに入れます。

しかし、まとまった時間が確保できず、その他諸般の事情でそういう場所へ行ける状態ではない場合は、 ご自宅等で勉強するしかありません。

この点、脳科学者茂木さんの手法を紹介いたします。 茂木さんは、脳に関するTV番組の中で、短期集中力を高めるためには、 「まずは始める事です。」とおっしゃっていました。

時間がすこしでもあいたら、その時間を使って勉強します。 そうしていくと、だんだん脳(ニューロン)が鍛えられてきて、細切れの短い時間でも集中して勉強できるようになるそうです。

つまり、「まずはコーヒーを飲んでから勉強する。」とか、 「1時間以上勉強時間が確保できるようならはじめる。」とかではなく、 すこしでも時間が空くなら、「まずはテキストを開いて始めてみる。」わけです。 するとそのうち細切れの時間でも短期集中して勉強できるようになります。

よく、「テキストを開いてからはある程度勉強するけれども、 中々テキストを開く気持ちにならない。」という話を伺います。 こういう問題を解消するためにも、時間がちょっとでも空いたら、 まずはテキストを開いて勉強を始めてみることが、ご自宅で勉強するコツではないかと思います。

「今すぐ始める。」

自分を褒める-ゼロではない

やろう、やろうと思いつつ、実際はサボってしまったりして、問題演習・復習などが間に合っていない方もいらっしゃるかと思います。そのような状態だと不安になったり、自己嫌悪に陥ったりします。
「合格しなければ価値がない。」
「合格しなければ無意味。」
そんなことはありません。
マイナスの得点は存在しません。すべてがプラスです。

ゼロではない(youtube Wi-Hi推奨)


「〇〇しなければ!」
「自分は根性なしだ!」
こういう思考の方は挫折しやすいです。

まずは、努力した自分を認めてあげる。
そこまでの成果を自ら前向きに認める。
その上で、もっと努力したほうが楽しいから努力する。
そんな感じで、試験までがんばってみては如何でしょうか。
試験の合否にかかわらず、少しでも知識を得ようと、上を目指そうと努力し続ける人は輝いています。

試験前のストレスや不安解消のお役にたてたら幸いです。

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